25歳になった。

 

あっという間に過ぎていく毎日。
ただ、何かを待っているだけのような毎日。

文章を書く理由の一つに、
その時、その瞬間の記憶を咀嚼したいという思いがあった。

忙しなさや休息にかまけて、続けられていなかったけれど
続けることが目的なのではないから、いいじゃないか。
なんて、自分に言い訳をしておこう。

 

本や、書くことや、観ること、感じること、考えること・・
どれが欠けてもいけないと、私は分かっているはずだ。

 

どれだけ楽しくても、煌めいていても、
忙しなさに体が適応してきても、
私自身はいつも、その世界の裏側にいるのだった。

深く息を吸える場所。

 

自分にとって大切な時間を、共に過ごしてくれる他者。
あの人のそういった態度に何度も、自分を肯定してくれているような救いを得た。

 

その大きな蜜の容器に、浸るだけにはならないように。
吐き出す息が、誰かの心に少しでも温かみをもたらすように。

傲慢かもしれない。だけど、そう思っていたいのだ。