25歳になった。 あっという間に過ぎていく毎日。ただ、何かを待っているだけのような毎日。 文章を書く理由の一つに、その時、その瞬間の記憶を咀嚼したいという思いがあった。 忙しなさや休息にかまけて、続けられていなかったけれど続けることが目的なので…

「この世界がきみのために存在すると思ってはいけない」

自宅の近くにできていて気になってたよし行くぞと決めて、重い腰をあげる 静かな路地の奥にある 本と喫茶のお店ストーブと墨の幽香がすっと鼻を抜ける 店主さんの細やかなセンスがあちこちに光ってた 紅茶とシナモンをじっくり煮出したシナモンミルクティー …

Heaven knows I've tried

朝から用事があったから 早く起きなきゃいけなかったのだけどその夜は大きく漠然とした不安と、気づかないフリをし続けていたプレッシャーが、とうとう我が身にのしかかってきた。そう、これはいわゆるPMDDと呼ばれる月経前不快気分障害。 ホルモンのせいだ…

もしくは、それに似た何か

雨が降ったり止んだり、一日中じとじとしている中、京都にも梅雨入りの知らせが。だから、先週末は雨だろうと思っていたけれど、土曜日曜は、束の間の晴天が訪れて嬉しかった。 相変わらずたくさんの人で賑わう鴨川。これは自然の中特有の穏やかな賑やかさだ…

鴨川、花火の匂い

帰り道、もうとっくに日も暮れて最寄りの駅に着く頃には辺りが暗くなっていた。 ふと、鴨川に足を運んでみる。 日中はたくさんの人や動物の憩いの場となり賑やかなここも、この時間になると静かに。 わたしはこの時間の鴨川が好きだ。気を抜くと、呑み込まれ…

私の純粋な感性は

気が緩んでいるのか、最近はせっかく早起きをしてもだらだら過ごしてしまう。結局家を出る時間は早起きでなかった頃と同じ。 通勤は徒歩に電車を挟むので、電車に乗っている間は情報をアップデートさせるべくニュースサイトやSNSを巡回、もしくは目を閉じて…

星の友情

何かが上手くいくと何かが上手くいかなくなる。というか、失落する。 先日、少ない友人の一人に、関係が壊れるのを覚悟で自分の思いを伝えた。どうしても「まぁいいか」で済ませられないことだったから。 「今から話すことは私があなたに対して感じた正直な…

堀川通

堀川通は、京都市の南北を結ぶ大きな路。名前の通り「堀川」の横にある通りで、側には二条城や晴明神社、一条戻橋や白峯神宮などが見える。 冬が終わり、少しだけ温かくなってきたこの時期の京都はどこまでも歩くことができそうだ。 コンビニでカフェラテを…

「カシャリ」という音

月曜日 楽しみにしていた予定が無くなってしまった。 またか。私は選ばれなかった。あれこれ考えてしまう私は、優先順位が可視化されてしまうような表現は避けてほしいなどと思ってしまう。 楽しみにしていたのは私だけかもしれない。他にも書き起こすのが嫌…

「できない私」を愛する

月曜日 「絶対できるよ」「できるから大丈夫」優しい人たちの励ましの言葉たちが、私の焦燥感を沸き起こす。「そうだよね、ありがとう」もっと不安になる。できるようにならなきゃ。「できない私」では、きっとがっかりさせてしまうから。がっかりさせる… い…

小さなスペース

帰宅ラッシュ時の烏丸線はどこの路線でも同じように、疲れた顔をした人々で埋まっている。その車両に座るほとんどの人が手元のスマホに目を落とし首をかがめている中、小学校低学年くらいの男の子がひとりぽつんと座っていた。 私は男の子の前に立って吊革を…